母親からの電話

先日、田舎の幼馴染のTくんが亡くなった。

田舎に帰れない自分の代理で、親に香典をお願いしたが、今日、その香典返しがあった、という連絡をもらう。

香典返しは洋菓子だそうで、わざわざ送ってもらうのもなんなので、両親に食べてもらうことにする。


ひととおり話が終わった後で、「なんか元気ないね」と母が言う。

まさにその通りで、色々あって元気なんかあるはずがない。

しかし、そう言われて、気がつかないうちに、元気がないことをバレないように話していることに気づく。

「うん、まあ、大丈夫」とか、その場は取り繕う。


元気がないと親に思われたくないんだな、と思い、それでも簡単にバレるんだな、と思う。