曜変天目を見に行く

日曜日(6/17)、10時ぐらいに弟から連絡があり、会うことになる。


13時ぐらいに弟は車でやってきて、自分が助手席に乗り込むなり「美術館行かない?」と切り出してくる。

何がそうさせるのかよく分からないのだが、弟は美術館に行くのが好きらしく、自分も過去2回ほど弟に同伴したことがある。

なので誘われたことに対してはあまり驚きはないが、今日、美術館に行くとは思っていなかったので若干面食らうが、そういった思わぬ角度からのアプローチは好きなので行くことにする。


話を聞くと、世田谷にある、静嘉堂文庫美術館というところでやっている、酒器の展示を見に行きたい、とのこと。

なんでまた? と思うが、その特別展示で「曜変天目」が合わせて展示されていて、それが見たいそうだ。

曜変天目自体は、なんでも鑑定団の件でニュースを見て、その存在は知っている。

今まで、見たいとは思っていなかったが、見られるということであれば、俄然興味が湧いてくる。


美術館に到着し、展示を見る。

酒器の美に酔う」という展覧会らしい。

酒器や解説などを一通り見て回り、最後に展示室の中央の曜変天目を見る。

その後、静嘉堂文庫美術館が所蔵している曜変天目の謂れを解説したDVDを見て、再度展示室に戻り、曜変天目を見る。


酒器に関しては、正直ひたすらピンとこない。

美術品を見ている、というより、ショッピング感覚で器を見ている感じがする。

「面白い形だから欲しい」とか「綺麗だしいいね」とか。

しかし、酒器の展示の中に混じると違和感のある曜変天目であるが、こちらはバックグラウンドをある程度知っていたし、謂れのDVDで知識を補強したので、こちらは美術品を見ている感じがあった。

「煌きが艶かしい」とか「なぜこんな神秘的な模様になるんだ」とか。


結局のところ、自分は美術品の裏にある物語がなければ審美することができないのだ、ということがよくわかった。