野菜が高い中、ブナシメジやらエリンギやらが重宝していたが、最近はキノコ類の値段も上がり始めている。
以前は68円ぐらいで買えたブナシメジが今や98円になっている。
物価上昇に頭をうなだれたところに「なめこ 48円」が目に飛び込んでくる。
これだ! と思った次の瞬間になめこをひったくるように手にして、レジへと向かう。
味噌汁を作るためになめこを煮る。
冷蔵庫に入っていた、油揚げともやしも一緒に入れる。
そしてそのまま、スマホでネットを見てしまい、かなりの長時間煮込んでしまい、気が付いた時には白濁してドロドロになった汁が出来上がっている。
水を少し足したぐらいではリカバーできないような代物で、仕方なしにそのまま味噌を入れてみる。
味噌が溶け込むことを拒んでいる様を初めて見た気がする。
こんなに不味い飯をこさえてしまったのは久しぶりのことである。
それでもなんとか完食することができたが、栄養を蓄えるための食事のはずなのに、かなりげんなりしてしまう。
「なめこを煮込むのはマズい。そして不味い」
それが今日の教訓である。