弟と会う #6

部屋にあるいらない家電を売っ払うために弟に車を出してもらい、売りに行く。

全くお金にはならなかったが、部屋はスッキリしたのでよしとしよう。


その後しばらくドライブし、弟の家の一旦帰宅し、飲みに繰り出す。


最寄駅前の居酒屋に適当に入るが、案内された席の隣のテーブルの集団が騒いでいる。

15人ぐらいの集団で、半分がスーツ、もう半分がおばさん、という感じであった。

大学生の飲みすらも慎ましく感じるほど騒いでいて、特に前歯のないおばさんが常に金切り声を上げてなんらかを叫んでいる。

とりあえずビールを頼み、一息つき、弟といろんな話をしようとするが、もうなんらかの話をできるような環境ではない。

弟も自分も不快感より、「今時こんな飲みあるんだな」と言いながら、ついには聞き耳を立て始める。


「惣菜」「社員」「副店長」などのワードが聞こえ、日曜日に集まって飲み会を開催している、と言うことから、近くの某スーパーの一団ではないか、という感じになる。

おばさんたちは多分レジの人だろう。

気がつくと、逆側の隣席で飲んでいるグループもその集団を観察している。

やっぱ気になっているんだな、と弟と言葉を交わす。


やがてその店の店員がやってきて、騒がしくて申し訳ございません、と謝りにくる。

いや、店員が謝る必要がないと思うのだが、そこまでイレギュラーな騒ぎっぷりなんだろう。

逆側のグループにも謝りを入れた後に、件のグループに「もう少しボリュームを下げていただけませんか?」と大声で言い放つ。

もちろんのことだが、ボリュームが下がることはない。


年相応の飲みをできるようになることの大事さを身に染みてわかった夜であった。