ターミネーター:ニュー・フェイトを観る

ターミネーター:ニュー・フェイト |映画/ブルーレイ・DVD・デジタル配信|20世紀スタジオ公式

ターミネーター:ニュー・フェイト」を観に行く。

キャパの多いスクリーンではあったが、割と空いていて、ゆったりと観ることができる。

日本以外ではあまり受けてない、という話らしいが、日本でも本当にヒットしているのかどうかちょっと怪しい雰囲気である。


ターミネーター2は、本当に自分の人生を変えた作品である。

詳細は隠すが、あの映画を見なければ、本当に今とはまったく違う人生を歩んでいただろう。

その監督だったジェームス・キャメロンが「ターミネーター2の正統な続編」とまでいうのなら、観ないわけにはいかない。


とは言いつつ、まあ、2を超えることはないんだろうな、とか思っていたら、予想通りであった。

オープニング2分で度肝をぬく映像と展開が用意されているが、終始そのオープニングを超えることはなかった。

面白くないかと言われればそうでもないし、銃器をぶっ放すリンダ・ハミルトンは最高なのだが、アクション、ストーリー、役者の演技、何をとっても今一つ物足りない。

ニュー・フェイトでのT-800の現状は、作中自ら茶化しているほど無理があるし、強化人間グレースもラストのあり様が取ってつけた感がある。

サラ・コナーもオープニングで起こったことを考えると、T-800と再開したあとの立ち振る舞いがあまり納得できる感じではない。

今回に限ったことではないのだが、1のT-800や2のT-1000等の「強ェ〜〜〜〜〜・・・・・・」的絶望感が、REV-9になかった。

REV-9の能力は現代っぽい要素でアップデートはされているのだが、ターミネーターに求めている強さってそういうことじゃないんだよな、と思う。


2の良さを改めて考えてみると、全てのアクションに物語上の必然性がある、というのがあると思う。

しかし、ニュー・フェイトはそこが希薄で、アクションパートとドラマパートという感じでそれぞれが分離している。

2の正統な続編を名乗るだけあって、物語のテーマに関しては2の先に行こうとしていることがわかる。

でも全体的にはぼんやりした話になってしまった、と感じる。