観賞ポイントがたまり、1本無料で観られるので、「仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション」を観に行くことにする。
テレビシリーズはジオウもゼロワンもずっと見ていて、特にゼロワンは非常にアツくなっているので渡りに船である。
ストーリーに関しては、ジオウとのクロスオーバー作品でパラレルワールド扱いなのだが、テレビシリーズ本編の重要イベントであるデイブレイクや、主人公・或人の父・其雄のことが掘り下げられていて、非常に興味深い物語であった。
ただ、テレビシリーズを見ていないとちんぷんかんだと思うので、やはり、毎週固唾を飲んで見ているお子様や親に向けた映画なんだと思う。
自分は非常に楽しめたが、万人が見て楽しい映画ではないことは否めない。
アクションシーンもアメコミ映画とかとは比べようもないが、テレビシリーズよりは遥かにクオリティーの高いアクションが見られる。
スローモーションを多用していて、だからこそ攻撃を当てたフリなのかそうでないのかはっきりわかるのだが、何箇所かをのぞき、攻撃をちゃんと当てているのがわかる。
逆に言えば、当てたフリしているところはきちんと目立っていたので、そこは残念であった。
役者は全員いい演技をしている。
ジオウ/常磐ソウゴ役の奥野壮は本当に演技上手くなったことが実感できる。
いい意味で先輩感が出ていて、安定感が半端ない。
父親役の山本耕史はアンドロイド(ヒューマギア)であり、父親であり、強敵であり、というこの映画で求められているロールを過不足なく演じていて、ステージが1つ違うことを実感する。
意外にも副社長役の児嶋一哉がよくて、ドラマに出演する芸人に求められていることを完璧にこなしている。
適度にコミカルだし、話の邪魔にならないギリギリのところで大袈裟な演技ができるし、求められていないところでは普通の演技をしている。
ゼロワンを見ている人には全力で見た方が良い、と勧められる。