甘味について

今も干羊羹づくりを続けている。

先月末よりかなり奮発して買ったとらやの羊羹のターンに入っている。

理由はよくわからないが、とらやの干羊羹は幸福度のステージが2段ぐらい違う。

まず乾いている層の厚みが他の羊羹とは段違いであり、シャクシャクという心地よい食感が得られる。

さらには甘味も強く、うっとり感も強くなる。

糖分や水分や小豆の質や、あらゆる要素がうまくかみ合っているのだと思う。

高いだけのことはある。

今、仕込み用の羊羹が切れているのだが、もう安い羊羹には戻れない。

再度とらやに補充に行こうと思っている。


今も小豆粥を食べ続けている。

小豆粥は甘くしたり塩っぱくしたりして食べるそうだが、自分は特に味付けをせず、小豆の風味を楽しんでいる。

そんな中、スーパーでおはぎが半額で売られているのを見かける。

おはぎは言わずもがな、小豆ともち米でできており、小豆粥との違いは水分量だけである。

なので思い切って、というか魔が差して、おはぎを茹でてやろう、と考える。

小豆とおはぎをコトコト茹でる。

想像していたより餅の部分はとろとろになり、ほぼ重湯になってしまう。

味の方はといえば、甘味の薄いぜんざいである。

餅や白玉がないのが食感的に物足りなく感じるが、味に関しては非常にポテンシャルを感じる。

甘味とご飯を足して、加減をすればうまくなるんじゃないかと思っている。

ただ、それは小豆粥というより完全にぜんざいではないかという気はする。