めんたいパーク大洗に行く

秋の小旅行で水戸に行く。


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めんたいパーク大洗 - めんたいパーク | 明太子のテーマパーク

水戸に行った一番の目的は「めんたいパーク大洗」である。

ラジオをよくお聞きの方は、氷川きよしの口上によるCMでおなじみであろう。

その口上の中に「めんたいソフト」というパワーワードがあり、気になっていた。

これを食べるのがこの旅の一番の目的である。


正直言えばめんたいソフトだけ食べれられれば良いと思っていたが、意外に工場見学や明太子に関する展示も面白い。

スケソウダラの生態に感心したり、働いている人の手際を見たり、使われている装置を眺めたりで、たっぷり小1時間見て回ってしまう。

その中でも一番興味深かったのは、「スケソウダラは鳴く」の件で、実際の鳴き声も聞ける。

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鳴き声を聞き、「やだ、かわいい( ´ ▽ ` )」と思ってしまう。


かねふくのテーマソング - めんたいパーク | 明太子のテーマパーク

ところで館内ではかねふくのテーマソングがエンドレスでかかっていたが、これは1日中聞いていると気が狂いそうになるやつだと思う。


見学も終わり、フードコーナーにていよいよ「めんたいソフト」を注文する。

ソフトクリームは日世のものらしく、あのマスコットが飾られている。

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きちんと明太子があしらわれているのが芸が細かくて良い。


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明太子のつぶつぶが見え、確実に配合されていることはよくわかるが、見た目的にソフト部分はほぼ白く、そこまで明太子感はない。

少し写真を撮ったり眺めたりした後で、いよいよ実食するが、1口目から隠し味とかいうレベルではない、ガツンとくるありえないしょっぱさに面喰らう。

塩スイーツとかいう生優しさではない。

その次にピリッとした辛味を感じ、その後ようやく甘みがくる。

流石に生臭みまでは感じないが、必要以上に明太子の風味は感じる。

これは最初だけで、食べ進めれば徐々に味に慣れてソフトクリーム感が出てくるのかと思ったが、結局最後まで「しょっぱみ→辛味→甘み」の順で味が来る。

パスタなどで明太子と乳成分の相性の良さは実証されていて、このめんたいソフトも決して味が調和していない訳ではない。

それでも頭の中はソフトクリームに軸を置いてしまっているので、真っ先に切り込んでくる明太子感に混乱してしまう。


「うまいか? まずいか?」と聞かれれば「訳がわからない」と答えるほかない。

そういう基準では推し量れない衝撃的な味である。

しかしながら、自分が求めていたのはこういったことで、「訳がわからないものを食べにいったら、訳がわからないまま終わった」というのは体験として最高である。

「うまそうなものを食べにいって、やっぱりうまかった」とか「訳がわからないものを食べにいって、意外にもうまかった」よりはるかに良い。