可能性が開く話

弟が最近絵を始めたそうで、LINEで画像が送られてくる。

一昨年ぐらいに撮った自分の写真が題材で、兄の自分がいうことなので話半分に聞いて欲しいのだが、ビビるほどうまい。

その絵に自分が描かれていなかったら、どっかからパクってきたことを疑ってしまっていたと思う。

パッと見、油絵か水彩画かよくわからなかったのだが、ソフトパステルとかいう画材で描いたものらしく、ガチのマジで絵画である。


昔からイラスト的な絵を描けることは知っている。

また、ちょくちょく美術館などにも通っていたのも知っている。

しかし、こんな美術的な絵が描けるとは思ってもみなかった。

そもそもなんでソフトパステルを使って絵を描こうとしたのか尋ねてみると、その画材を使って絵を描いている何某の絵を見かけて、「描いてみたいなー」と思って描いてみたらハマった、ということのようだ。

本人からしてみれば、気軽に取り掛かってみたら意外にイケた、という感じのようである。


おっさんになるとなかなか新しいことなんかできなくなる。

それでも思わぬところで可能性が開くことがあるんだ、ということを改めて知る。

そういう話は他人の事であれ、歳をとるごとに嬉しくなる。