ネタバレしつつファルコン&ウィンターソルジャーを振り返る

マーベルドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』公式サイト|ディズニープラス

昨日、最終話が配信されたが、色々あって今朝になってようやく見る。

全話を見終わっての感想を一言で言うと、MCU史上最高傑作だと思う。

今までの最高はシビルウォーだったし、そもそもキャプテン・アメリカ ラインの作品は全部好きなので、期待を裏切らない出来に非常に満足する。


1話配信前の宣伝文句は「キャプテン・アメリカの盾を誰が継承するのか」であったが、実際のところは「黒人のサムがキャプテン・アメリカを名乗る困難さと、その葛藤を乗り越え、継承する覚悟を決める」という作品であった。

そのイニシエーションの過程が非常に手際良く、力強く、リアルに語られる。

最終話でサムが「この盾を持つ俺に嫌悪感を抱く人が何百万といる」というスピーチを行うが、これは作品の中だけでなく、現実のMCUファンの中にも当てはまる部分もあるだろう。

日本人の自分にすら事の重大さが伝わってくるので、アメリカだとさらに重く、さらにエモく受け止められるんだろうと思う。


またキャプテン・アメリカ関連の作品は元々社会性とか政治性に寄り添った作品であるが、今作はその頂点である。

銀行で融資を受けられない件とか、バッキーと言い争いをした際の警察の対応とか、現実にリンクする描き方が本当にすごい。

それだけでなく、サノスのブリップ後の世界が経済面、政治面からもさもありそうな顛末が提示されていて、社会的な面からもリアルに感じられる。

本当によくできている。


次作へのタネの撒き方も適切である。

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早速こういう噂も出てきたので、次の展開を楽しみに待とう。