プロミシング・ヤング・ウーマンを観る

映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』公式サイト | 2021年7月16日(金)公開

前回チケット購入直前に盛り下がって断念した「ゴジラvsコング」を今度こそ観ようと思ったのだが、今回もやはり盛り下がってしまい、直前で全くノーマークだったプロミシング・ヤング・ウーマンを観る事にする。

選んだ理由は特になく、あまり観たくないものを消去していった結果残ったという感じである。


基本的には「とある事件をきっかけに医大ドロップアウトした女性(キャシー)が、かつての同級生(ライアン)との再会をきっかけに事件の関係者に復讐していく」という話である。

復讐劇の顛末はありきたりではなく、何度も想像を裏切られ、その意味では面白い。

しかしながら、キャシーが行っていることは現実的に考えれば簡単に警察沙汰になりかねない行為で、なんで捕まらないのかがよくわからない。

物語はありきたりな展開ではないのだが、それを真に受けることができない歪さが少し気になる。


それでもエンディングの展開は想像を絶しており、この作品のテーマを強調する印象的な終わり方である。

女性が生物学的・社会的にどういった立場にあるのかを象徴的に描いている。

復讐劇という意味ではそこまであり得ない終わり方ではないのだが、だからこそ「そこに至るまでの重さ」を考えてしまう。


ノーマークで観に行ったが、かなり良い作品でラッキーであった。