干羊羹を始めてから1年以上経っているのだが、飽きずに今も続けている。
毎週末、1切れ食しては1切れ仕込む、というサイクルを繰り返しているのだが、去年の7月に仕込んでからなんとなくそのサイクルから外れ、そのまま1年の時を経た個体が存在する。
最初から1年を狙ったわけでなく、本当になんとなく食べなかったのだが、半年ぐらい経ってから1年に期限を定める。
そして実際1年放置したわけであるが、なんとなく食べるのがもったいなくなって、「もう1年待とうか・・・」とも思ったが、キリがないので食べることにする。
虎屋のスタンダードな「夜の梅」を1年放置した個体がこちらになります。
表面は真っ白になっているが、所々黒い斑点がついていてちょっと不安になる。
でも腐っている感じではないし、カビでもないっぽいので、思い切って食してみる。
乾燥している層がかつてないほど分厚く、いつもの感覚で噛むと歯が立たない。
1ヶ月放置ぐらいだと、乾燥している層はポリポリという感じなのだが、1年ものはゴリゴリという食感である。
乾燥していない中の部分に関しては、いつもの干羊羹より若干ねっとりしている気はするが、甘味や旨味に関してはあまり違いはない。
味わいに関してはあまり変わらず、食感がハードになって少し食べ辛くなっているので、1年放置する意味はあまりない感じではある。
今回の個体は割と分厚く切ってしまっている。
この半分ぐらいの厚さにして1年ぐらい放置すれば、中のねっとり部分がほとんどない超硬度の羊羹が爆誕するかもしれない。
それはそれで面白いかもしれない。