マトリックス レザレクションズを観る

『マトリックス レザレクションズ』公式サイト|大ヒット上映中!

久々に大晦日恒例、弟との映画鑑賞を行う。

自分は、なんとなく大晦日のために取っておいたというのもあるが、仮面ライダーと天秤にかけて結局観なかったし、弟は1・2・3すら観たことがなく興味の圏外であり、お互いに観ていない大作ということですんなり決まる。


マトリックスは地味に好きな映画で、各作品5〜6回は観ている。

自分がいうまでもなく当時としては革新的な映像で、その後多数の映画に多大な影響を与えた作品である。

それだけでなく、抽象的な話をぐいぐい見せるパワフルな物語に魅了された。

その作品が18年ぶりの復活ということで、自分の中では割と期待値が上がっていた。

どんな新しい映像が観られるのだろう、あの結末の後でどんな物語が語られるのだろう、と思っていた。


だが結果的には期待外れであったし、続編をやる意義が今ひとつ感じられなかった。

マトリックスに求めていたのは震えるほどの新規性で、何か新しい表現とか切り口とかが欲しかったのだが、そういったものがあまりない。

アナリストの能力の件も、今や新規性がないし、映像的にも「まあできるんだろうな」という感想である。

物語的にも、前3部作をメタ的に扱う部分は正直薄ら寒いし、マトリックス側の行動がとにかく脇が甘くて盛り上がらない。


はっきりいうと全体的にヌルい。

友人の同窓会の動画を見せられたような、変な感じがする。