プレミアム シネマイク ポップコーンを食す

昨日は久々に映画を観る。

映画を観る際は大体会社帰りに行くことになるため、夕飯を兼ねて毎回キャラメルポップコーンのLサイズをお供にする。

映画館で売っている他のフードも色々試してみたのだが、きちんとした食事よりポップコーンをダラダラ食べながら観るのが1番しっくりくる。

ただ、量的に流石にLサイズ(有体に言えばバケツ)でないと腹にたまらない。

Lサイズを注文できるのは塩とキャラメルとハーフの3種類しかなく、最初は貧乏性なので違う味を楽しめるハーフを食べていたのだが、そのうちやはり自分は甘味が欲しいんだということに気が付き、「キャラメルだけで良くね?」となり、現在はキャラメルポップコーンのLで固定される。


そんな中、TOHOシネマズには「プレミアム シネマイク ポップコーン」という700円ほどするキャラメルポップコーンのその先が存在している。

映画を特別な時間に、贅沢なプレミアム ポップコーンを販売! || TOHOシネマズ

キャラメルポップコーンイーターの自分は「いつかプレミアム シネマイク ポップコーンと向かい合う時が来る」と心の中で準備をしていたのだが、まさかそれが昨日だったいう話である。

なぜ昨日だったか?

気まぐれとしか言いようがない。


注文の際、念押しでメニューを指差しながら「プレミアム シネマイク ポップコーン」と呟いた時、明らかに店員が狼狽して「はい?」と聞き返してくる。

本当は「え? マジで?」と言いたかったのだろう。

「マジである」と返したくなる気持ちをグッと堪えて、可能な限りクールに「プレミアム シネマイク ポップコーン」と復唱する。

会計を済ませた後、店員はうやうやしくバックヤードに下がる。

少しして戻ってきた店員は紙袋を携えている。

今度はこっちが「え? マジで?」と言いそうになるが、再度グッと堪え、慌ててマイルでポップコーンのSサイズの交換券を取得し、再度列に並ぶ。

手前の塩ポップコーンはSサイズなのだが、ほぼ同じ量である。

710円でこれ? という衝撃で思わず写真を撮ってしまう。


映画鑑賞中に塩ポップコーンとプレミアム シネマイク ポップコーンをダラダラ食べていたのだが、「塩ポップコーンいらなかったな」と何度も思う。

プシポ1粒で普段のキャラメルポップコーンを鷲掴みにして貪るぐらいの満足感がある。

甘味も味わいもポップコーンというかむしろキャラメル寄りで、1粒食べると次の1粒にしばらくいけないぐらい濃厚である。

食感もポップコーン特有の歯に挟まる硬い部分が全くなく、ふわふわの部分だけ堪能できるという神仕様である。

それがあまりにも違和感ありすぎて、最初何食ってるのか分からなかったほどである。

というか、自分は「あの硬い部分あってこそのポップコーン」という認識であると初めて知る。

あまりの濃厚さで食が進まず、映画が終わってもキャラメルポップコーンは半分ぐらい残っており、家に持ち帰って食する。

紙袋だったのが幸いである。


プレミアム シネマイク ポップコーンは普通のキャラメルポップコーン2個分(960円)以上の価値は全然ある。

キャラメルポップコーン2個頼むぐらいだったらこっちを頼む。

ただ、キャラメルポップコーン2個頼むことはないし、普段はキャラメルポップコーン1個で十分なので、しばらく頼むことはないと思う。

無料で鑑賞する際はまた食べたいとは思う。