日立オリジンパークに行く

以前、日立オリジンパークを見に行くために日立に旅立ったことがあったのだが、下調べを怠ったために休館日にぶち当たり、目的を果たせなかった。

夏季休業で何かやらねばという焦りの中、どこかに出かけることを決め、最初は大回りで金をかけずに房総の海を見に行こうと思い、実際朝、電車に乗るまではその覚悟ではあった。

しかし、電車に乗る直前に何となく心残りであった日立オリジンパーク見学のことを思い出し、休館日を確認すると10日~20日までの閉館日が並ぶ中、今日(12日)だけ開館しているという奇跡を目撃し、急遽予定を変えて見学に行くことにする。

自分が住んでいるところからは鈍行でほぼ3時間かかるが、最初は大回りする覚悟だったので全く問題ではない。

特急に乗ればもっと簡単に行けるが、自分は吝嗇者なんで鈍行で十分である。


日立オリジンパークは大甕駅という何もないところに存在している。

駅前にはキリスト教系の学校があるが、そこに通っているか、日立オリジンパークに行く以外で利用する理由が見つからない。

つまらないところであるのは動かし難い事実だが、その何もなさは割と新鮮ではある。


日立オリジンパークは小高いところ、駅から少しのぼったところにある。

日立、創業の地に企業ミュージアム「日立オリジンパーク」をオープン:社会イノベーション:日立

建物自体は非常に綺麗で、確認したところ開業日が「2021年11月5日」とのことでまだできて1年経っていない。

日立オリジンパークは「小平記念館」「創業小屋」「大みかクラブ」「大みかゴルフクラブ」の4つの施設の総称であるが、自分の目的は日立製作所の歴史を辿れる「小平記念館」である。


結果的に言えば、小平記念館は相当面白い施設である。

朝の10時ぐらいに着き、3時間ほどずっと展示を見てしまう。

日立の歴史がかなり詳細に展示されており、完全に自分の好奇心は満たされる。

日立製作所の勃興から現在まで、そのイノベーションの数々が流れで見られる。

事業領域:企業情報:日立

日立製作所が手がけた事業領域は「電気」「重機」「発電」「鉄道」「コンピューター」「家電」などとにかく幅広いが、オリジンたる「鉱山の電化」から広がっていき、広がりとしてはきちんと筋が通っていることがわかる。

「YAMAHAのコピペ」ってどこまで本当なの? ヤマハ本社に聞いてきた | i:Engineer(アイエンジニア)|パーソルテクノロジースタッフのエンジニア派遣

YAMAHAほど破天荒ではないが、物事は経緯の連続で生まれているのだということを感じられて良い。


惜しむらくは美術展みたくパンフレットを用意すれば良いのに、というところである。