映画『ブレット・トレイン』 9月1日(木)全国の映画館で公開 | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ
最近の上映ラインナップは非常に艶がなく、なんとなく食指が動く映画がない中、前回のジュラシック・ワールドと同じく「映画が観たい」という気持ちが先行し、そこそこ面白そうな本作を観に行く。
本当に言っても詮無いことだが、「バレット」なんじゃね? と思う。
原作は伊坂幸太郎とのことで、日本発の物語であるのだが、非常にメチャクチャな日本観の映画に仕上がっている。
自分は原作を読んでいないのだが、絶対こういう作品ではないと思う。
外国人のステレオタイプな日本感をテキーラとLSDでブーストして、さらに悪ふざけをトッピングした感じに仕上がっている。
度が過ぎている。
しかしながら冒頭のシーン、東京駅のホームにコインロッカーがある段階で、自分の中のフィクションラインが地べたまで下がり、「ああ、そういう映画なのね」と割り切って見ることができる。
新幹線が東京を出てから京都まで、ありえないことが連発するが、面白いかどうかは別にして「バカだなぁ〜」と受け入れることができる。
まあ、こういう映画があっても良い、という感じ。
アクションシーンのクオリティーはそこそこ高いと思う。
ただ、ここまで振り切った世界観の中のアクションとしては少し物足りなく感じる。
もっとハチャメチャなアクションでも良いと思う。
ラストのアクション・展開がバカすぎて、ある種のカタルシスを感じたので、途中もやり切ってくれればもっと良かった。
この映画を他人に薦めようとは思わないが、まあ楽しめた。