みかんご飯を食す

友人が愛媛に行き、お土産をもらう。

そのお土産の中に、「みかんご飯」なるものが含まれている。

自ら黒歴史を名乗っており、友人も面白半分で買ってきたそうなので、不安がいっぱいである。

みかんご飯 | JA全農えひめ

一応確認すると、JAのページにごく普通にレシピが載っている。

しかしながら、材料と共に、

  1. 白米と同じ要領で炊飯する。

というスパルタンな一文が添えられただけであり、不気味さがさらに増す。

気が向かないことは隠せないが、せっかくの好意を無碍にする訳にもいかないので、早速炊いてみることにする。


2合の米に380ccの水、そこにパウチの中身全部、という箱書き通りの分量で仕込む。

鍋の中身はどう考えてもトゥーマッチな水分量で、これ絶対に違うだろ、と直感が告げるが、気がつかなかったフリをして炊飯を開始する。

果たしてベチョッと仕上がり、いわんこっちゃない、と愛媛に向かって叫びたい気分になる。


味は全く悪くない。

鳥釜飯にみかんジュースを入れた感じで、ハーモニーだのマリアージュ的なものはまるで感じないが、違和感はそこまでない。

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感覚としてはトマト炊き込みご飯と似ていて、酸味とご飯の取り合わせは割と合う。

ベチョッとした食感も、出来があまりよろしく無いパエリア風と変換できなくもない。

トマト炊き込みご飯とは違って、今後積極的に食べようという感じにはおそらくならないと思うが、次回、何かのタイミングで食べる機会があったら、普通にありがたくいただくと思う。


ただ、おこげの部分が「焦げたみかん」としか表現のしようがない、嫌な味がする。

みかんご飯を炊く人は、とにかく焦がさないように気をつけよう。