憂鬱な休日をやり過ごす

部屋の中でモニターに向かっているのがいたたまれなくなり、午後から散歩に出る。

朝にも散歩しており、それとは全く逆方向のルートを意識して歩いているうちに、人混みのスポットに紛れ込んでしまう。

カップルだったり、家族だったり、友達同士っぽかったり、大抵の人らは誰かと訪れていて、1人で黙々と歩いているのは自分ぐらいである。

まあ、別に負い目は感じていないのだが、居心地の悪さは感じてしまう。


人混みを避けるように歩いているうちに、デパートにたどり着く。

何となく入る。

地下のうまそうな惣菜を眺めたり、上に昇って本屋でラインナップを眺めたり、屋上で遠くを眺めたりするが、憂鬱な現実が折々で追いついてくる。

どうしようもなくなって、家に帰ることにする。


結果「今日は何もなかった」ということになるのだが、心情的にはアップダウンがありすぎた日ではある。