終焉の理由

家の近くに蔵前とかにありそうな小洒落たごく小さなカフェがあったのだが、今日、閉店していることに気づく。

もぬけの殻、という言葉がぴったりの、建物自体が新築なのかと見紛うぐらい綺麗に何もなくなっている。

申し訳ないのだけど、「まあ、だろうね・・・」という感じである。

まず立地が絶妙に悪い。

大通りと車もあまり通らないような道が交差するところに件の店はあるのだが、店は人通りが少ない方の道に面しており、大通りを通行する人たちからは意識的にギリギリ死角になるようなところである。

大通りを通る人は明確な目的地を持っており(だから大通りになっている)、大多数の人はその道には目をくれないであろう。

自分は帰宅する時にその角を曲がることがあるので店の存在を知っていたが、おそらく住んでいなければ認識できないと思う。

それに1度入ろうとしたのだが、カフェラテが600円とか、自分の生活水準では絶妙にない価格帯に尻込みしてしまう。

しかしながら値段に見合うクオリティーラテなのかもしれず、いずれ試したいと思っていたのだがその機会はついに訪れなかったわけである。

コロナ以降、飲食は厳しい状況ではあるが、それとは関係なく夢破れることだってある。