ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: VOLUME 3を観る

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3|シリーズ第3作|映画|マーベル公式

GW中は人が多いだろうし観られないだろうなと思っていたが、今日は何しようと考えている中、ふと劇場の予約状況を確認すると、朝1の回がそこまで混んでいなかったので予約をとってしまう。

まあMCUに関しては現状無条件で見ているのだが、それ以上に今後DCUを率いるジェームス・ガンの監督作というのが観に行った最大の理由である。

基本的にはDCファンであるので、今作の出来が良ければ今後のDCUに安心感を持つことができる。


この映画を見終わり、ジェームス・ガンはやはり信頼できる男だということを確認する。

面白い。

2時間半の作品とは思えないほどテンポよく映画は進み、一瞬たりとも興味を離さない。

ストーリーもメッセージ性の高さとユーモアが見事に同居し、展開に無理なく、最後はホロっとさせてくれる。

アクションもどちらかというとDCっぽい重量感のあるアクションで、演出も含めて観ていて気持ち良い。

アメコミ映画に期待することを全部盛りで提供された感じである。


この映画で1番良かったのは、デザインである。

グロさとポップさが見事なまでに融合している。

今回ロケットのオリジンが語られるのだが、そこに登場する「友達」は結構グロいデザインだと思うのだが、見ている時はあまり気にならない。

中盤の舞台であるオルゴ・スコープの研究所は、グロさとポップさが混じり合って、ちょっと他では観たことない映像になっている。


物語の最後の方でロケットが今作のヴィランであるハイ・エボリューショナリーに語りかけたセリフはかなり胸を打つ。

現在社会的な関心ごとになっている「多様性」に関してのかなり強いメッセージになっている。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーはそもそもいろんな種族が登場し、活躍する作品ではある。

そんな作品中でこのセリフは説得力を生む。

より良い世界を目指す中で、見失ってはいけないところである。


現行のガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの締めとして、かなり納得感のある作品になっている。

あえていうなら、ハイ・エボリューショナリーとアダム・ウォーロックにはもう少し活躍の場があってもよかった気はするが、上映時間との兼ね合いを考えると仕方がないのかもしれない。

でもこれを観られてよかったと思う。