男の意地

コロナ禍もある程度出口を抜け、街には外国人が戻ってきている。

観光客はコロナ前ぐらいの勢いでいるし、なぜかわからないが、スーパーで買い物する外国人も増えているような気がする。

今日も今日とて、スーパーに行くとアジア系だけでなく、白人や黒人の買い物かごを持った客を見かける。


野菜を買おうと売り場に行くと、マーク・ザッカーバーグ風の外国人の先客がいる。

パックのもやしを丹念に見比べていて、当たり前のことであるが「白人ももやし食べるんだな」と感心してしまう。

自分もパックの白菜を買おうとその棚に近づく。

その外人は自分よりちょっと背が低い感じである。

ただ足が自分より明らかに長い。

股上の位置がおそらく拳1個分ぐらい上にある。

そこで「今日は野菜はいいわ・・・」と思ってしまい、結局別の店でミックスの野菜を買うことになる。


今更足の長さで劣等感を感じる必要はどこにもない。

もうモテようとも思ってないし。

ただ、足の長いやつの横に並びたくないという意地が自分にあったことに驚いてしまう。