3連休恒例の遠足に行くことにしたのだが、天気があまり芳しくなく、午前中に雨が降るとのことで遠足に行くことを迷う。
さらに日々に忙殺されていたせいで、事前に目的地を決めることができず、出発直前までどこに行くか決めていない。
しかしながら、翌日の天気も悪そうという予報を見、結局出かけたい気分であったので遠足には行くことにする。
とりあえず駅に着いたが、まだ決められずに電車を待っていたのだが、次発の電車の終点が君津ということだったので、竹岡に行くことにする。
竹岡といえば竹岡ラーメンであり、はっきりいうとそれ以外にない。
竹岡ラーメンについては以前より興味があった、というかたまに作っている。
土日にスーパーに行くと、チャーシュー用のブロック肉(ネットに包まれている)が結構な確率で見切り品になっていて、その際に醤油や玉ねぎと共に購入している。
ブロック肉を鍋に入れ、醤油をぶっかける。
そして裏表30分ずつ弱火で煮る。
それだけの簡単なチャーシュー、チャーシューの煮汁、みじん切りの玉ねぎ、袋ラーメンの乾麺だけで作る。
自分でも作れるぐらい簡単であるが、素朴でうまい。
しかしながら本物を食べたことがないんで、本当にこれでいいのかと不安になることがあり、いつか食べて見たいと思っていたわけである。
君津までは順調に電車は進んだが、そこから乗り換えて先、電車は徐行運転になる。
線路が海沿いを走るようになり、この日は天気が悪かったせいで強風にさらされるためである。
竹岡ラーメンはここが元祖だそうで、ここで食べれば疑念を挟む余地なく竹岡ラーメンを食べたことになる。
しかしながら、竹岡駅から梅乃家までは割と距離があり、いい感じの交通機関もなかったので、歩いて行くことにする。
梅乃家までは海沿いの道を歩く。
天気が良ければもっと良い眺めだったと思うが、炎天下を歩くよりはマシかもしれない。
梅乃家までの通りは本当にただの道路としか言いようがなく、車で通り抜けることしか考えられていない感じである。
道中、店らしい店がなく、コンビニすらない。
本当に漁村という佇まいで、千葉であることが信じられない雰囲気であった。
11時ちょっと前に梅乃家に到着したが、果たして結構な行列ができている。
普段なら早々に諦めるところであるが、覚悟はしていたし、ここまできて食べないなんて選択はありえないんで、並ぶことにする。
・・・しかしながら20分近く列がほぼ動かない状況に焦りを感じる。
20分で店内に入った客は4人ほどで、このペースで行くと昼の時間にすらありつけない可能性すらある。
それで、自分の順までの客の人数を数えて見たところ、15人ほど。
2列で並んでいる組と1人で並んでいる組があり、それで換算すると、自分は大体8巡目ぐらいである。
しかも2人連れは大抵カップルで、食事の遅い方に合わせて店を出て行くと思うので、このペースだと1時ぐらいになりかねない。
本気で撤退を検討していたが、その後連続で店から客が出て行き、思いとどまる。
結局のところ、1時間ほどで店内に入ることができた。
その後、店の中に入って店員の様子を見て分かったが、ちょっと客のあしらいが下手すぎて、無駄に行列ができている感じであった。
自分の2組後ろに5人組の客が控えていて、その5人客を一緒の席に座らせるために流れを堰き止めている。
自分の後ろに並んでいた客までは店内に入ったのだが、その段階で席が4つ空いている。
店内には小上がりの席があり、そこに5人座れそうなテーブルがあったのだが、そこにラーメンを待っているカップルが座っている。
そのカップルに移動をお願いするとか、先に5人組の後ろの客を通すとか、色々やりようはあったと思うのだが、それをしないで、自分が食べ終わって出るまで空きの4席は維持されたままだった。
というか、タッチの差で自分は助かったのだと思う。
店内に入ってからも15分ほど待たされ、ようやく竹岡ラーメンにありつける。
せっかく来たんだからと、1番豪華そうな「大チャーシューメン 薬味付き」を注文していたのだが、提供されたものを見て、「大はいらなかったな・・・」と思ってしまう。
早速スープから飲む。
もっきりよろしくなみなみと注がれていたので、スープから入らざるをえないという感じである。
一口飲んで、得心する。
やはり、自分が作っているものとはちょっと違う。
方向性自体は全く一緒なのだが、旨みをより強く感じる。
おそらくチャーシューを作る量が違うので、より醤油に肉の旨みが出ているのだと思う。
色こそ富山ブラック並みに黒いが、富山ブラックほどしょっぱみを感じない。
他の客でライスも一緒に頼んでいる人も多かったが、自分は必要ない感じである。
しかしながら、本当に鶏ガラとか豚骨とかベースのスープがないとは思えないような味である。
それに乾麺というのも良い。
色々読むと、乾麺は利便性のために選ばれたそうであるが、ツルツルシコシコの麺だとこのスープは弱いかもしれない。
大を頼んだので、最後はちょっと伸びていたが、スープを吸い込んだ麺も結構良い。
なんとか完食し、店を出る。
他に何もないのでそのまま竹岡駅に戻る予定であったが、胃がパンパンになっており、腹ごなしにちょっと遠方の上総湊駅を目指すことにする。
梅乃家行き同様、何もない道中であったが、天気が持ち直し、海を見ながら歩く爽快感は十分に感じられる。
上総湊駅でホームに渡る歩道橋から何やら見える。
その後の予定を変えて、あれを見物することにする。