なんとなく富津に行く。

いろんな経緯を経て、上総湊駅で電車に乗ろうとした際に、東京湾観音を見かけてしまう。
今までも何回か見かけては、「いつか行こう」と思っていたのだが、こんなに呼ばれたことはかつてない。
マップを確認すると隣の駅とのことで、富津のイオンに行くのをやめて見物に行くことにする。
朝、竹岡に行く際に強風で徐行運転になっていたが、天気が回復した午後も徐行運転は続いていた。
ようやく、最寄りの佐貫町駅に到着し、東京湾観音を目指す。
佐貫町駅も特に何もない場所である。
駅前にコンビニとか店が何も見当たらない。
少し行くと、唐揚げや肉団子で有名なフレッシュマート三平という店があるのだが、今回は時間の都合で寄れなかった。
ただ行ったとて、腹パンパンで何も食べられそうになかったので、またの機会にしたい。


東京湾観音までの道中は、駅を出て、山道をずっと登って行く感じである。
歩道とかはないが、車の通りもなく、東京湾観音に着くまで、行き帰り合わせて3台しかすれ違っていない。
眺めが良いポイントが所々にあり、景色を見ながらのんびり上がっていった感じである。

やがて観音様にエンカウントする。


足元までくると、やはりデカい。
デカいはデカいが、以前牛久大仏を見たことがあるせいか、正直そこまでの威圧感は感じない。
この観音様は拝観料を払えば登れるみたいなので、なんの躊躇いもなく登ることにする。
ただ、拝観料を払う際に、「今日は強風なので、胸までの解放になっています」と言われる。
ここでも強風に足を引っ張られる。
しかしながらその分「強風割引」なるものが適用され、通常500円が300円とのことである。
得したんだか損したんだかわからない感情を携えて拝観する。
中に入り、とりあえず、観音様の周りをぐるっと回って見たのだが、なんというか微妙な面持ちになる。
純粋に宗教というよりは、なんとなくイデオロギーに近い石碑や像が建ち並んでいる。

そして全国津々浦々、至る所で見るアレもある。


かなり立派な「世界平和」の石碑も建っており、この団体関連の施設なのかと思ったら、後から調べるとどうもそういうことでもないらしい。
今のところ東京湾観音は結局なんなのかよく分かっていないが、深追いするかも含めて色々調べたい。
観音様の中はそれなりに仏教観は強い。
人がいたので写真は撮っていないが、1階の部分は普通に寺の趣である。
賽銭箱や仏像などが鎮座しているが、その片隅にモーテルにあるようなノートが置いてある。
チラと見ると「外国人に汚される」とか、世界平和とそぐわない過激な書き込みがあって、やはりなかなかの方も来られているみたいである。
ただフォローすると、書き込みの大半は「世界平和」が文言に入っていて、過激なのはごく一部である。
気を取り直して観音様を登る。
観音様の各階はなぜか七福神の像が展示されていて、それが登頂の目的のようである。
一応七福神のスタンプラリーみたいなことをやっていて、上まで登って全て揃えよう、という趣旨なのかもしれないが、この日は全てのスタンプが台紙を配る1階に揃っていた。

強風のせいなのかどうかはわからない。
その仏教的な展示の合間に東京湾観音の歴史の展示があり、なかなか興味深い。
この観音様が建立されたのは1961年だそうで、意外に古い。
また建設当時の写真なども見られ、灯台もそうであるが、こういう巨大な建築物が建つ様子の写真を見るのはなぜか楽しい。
上に登るにつれ、胸までに制限された理由がわかる。
外からゴォォォォォォォォという猛烈な風の音が聞こえる。
観音様の中で反響しているのかもしれないが、台風もかくや、という音であり、建物の中だというのにちょっと怖い。
それでも制限一杯の階で少し外に出れるところがある。

本当に猛烈な風が吹いていて、強風オールバックどころではなく、マジでTシャツがめくれて胸がはだけた。
まあ、ここが最大のクライマックスであったが、登る途中に小窓があって、そこから景色は望むことはできる。


小窓から景色を望んでいるうちに、「頭の部分に登りたかったな」と思ってしまう。
いずれまた行きたい。