自分は漁村の生まれである。
本当に目の前が海で、歩いて一分もかからないところに海水浴場がある。
そんなわけで、自分は普通の人の一生分の100倍は海で泳いでいると思う。
今でも銚子や外房に行ったり、灯台に登ったりするのが好きなのも、こうした生い立ちが理由なのだろう。
自分の小学校では、月に1回、「積み立ての日」というものがあった。
毎月、漁協の職員が小学校にやってくる。
生徒は親から預かったお金と通帳を出し、その場で預金する……という行事だ。
今考えると、少し不思議な習慣である。
お金の大事さを教える、あるいは社会経験を積ませる、といった趣旨だったのかもしれない。
しかし一歩引いてみると、漁協が子供をだしに、なかば強制的に積み立てをさせていた、という見方もできなくはない。
まあ、漁村なので漁協に関わりのある家庭は多かった。
また地域で一番身近な金融機関が漁協だったので、直接的な関わりがなくとも、口座を作っておくことに不利益はなかったのだろう。
ただ、こんなことをしていた小学校は、他にもあったのだろうか。
突然そんなことを思い出したので、書き留めてみた。