
土曜日、通院の予定をサクッと済ませる。
翌日は雪の予報だったので、期日前投票も済ませてから電車に飛び乗る。
通院した後は、どこか遠くへ出かけたくなる。
駅に着いて手っ取り早く乗れる電車を探したところ、人身事故で遅れている高崎行きの普通電車が一番すぐに乗れそうだったので、それに決める。
新幹線が止まる駅なので何度もニアミスはしていたが、実際に降りるのは初めてのことだ。
しかし、実際に乗ってみると、人身事故の影響で途中の籠原が終点に変更になったようである。
籠原は以前訪れたことがあるが、正直なところ見どころが少なく、深掘りするほどでもなかった記憶がある。
そこで、一つ前の熊谷で降りることにする。
熊谷で降りることにしたのは、地図で見ると案外繁華しているように見えたからだ。
熊谷は新幹線も止まる駅だ。
幹線が通っている駅はなんだかんだで栄えているということは、去年の年末の青森で学んでいる。
地図でPOIを調べていたところ、百貨店まである。
最近自分の中で「百貨店ブーム」が来ているので、これは見逃すわけにはいかない。
駅を出てしばらく彷徨うと、果たして市街地が広がっている。
歩いていてもビルが途切れない感じだ。
ただ、土曜の昼時なのに、駅から離れると人通りは少なく感じられる。
ホストクラブやキャバクラがそこかしこで見受けられ、飲み屋も多いようなので、夜の方が賑わう街なのかもしれない。

しばらく歩くと、件の百貨店が見えてくる。
八木橋百貨店はこの1店舗しかないようだが、創業120年を超えており、かなり歴史がある。
店舗の規模も立派なもので、フロアも広く8Fまである。
1Fは化粧品や銘菓、2Fからは婦人服、その上に紳士服、さらに生活雑貨、書店・文具と、かなりオーセンティックな店構えで、百貨店感を存分に堪能できる。
婦人服売り場などにもそれなりに人がいて、最近見てきた地方の百貨店の中では、かなり活気がある部類と言っていいだろう。
この百貨店の一番の見どころは7Fの催事場で、多くの店舗がひしめき合っている。
バレンタインチョコレートマーケット第一弾 | イベント情報 | 八木橋百貨店
今は2つのイベントが開催されており、所狭しと店が並び、客もかなり入っている。
「全国うまいもの巡り」の方は、松前漬けや色々な種類のキムチなど、本当に旨そうなものが揃っていて、もし近所に住んでいたら間違いなく買って帰っていただろう。

しかも、なぜか赤福まで売っている。
白箱まであって、かなりの行列ができていたし、袋いっぱいに買い込んだご婦人まで見かける。
今や赤福は、こうした催事で買えるものになったのだなと感心する。
とにかく品揃えが良くて、優秀なバイヤーがいるのだろう。
120年の歴史は伊達ではない。
以前、「ぴより~な1号」なるクレーンゲームに遭遇して以来気になっていたのだが、ここ八木橋百貨店でまさかの再会を果たす。

次に見かけたら絶対にやろうと思っていたのだが、結局5年もの月日が流れてしまったわけだ。
今回は通院の関係で財布も持ち合わせていたので、プレイすることにする。
ところが、勇んで100円を入れたものの、筐体はうんともすんとも言わない。
ゲーセンに通わなくなって久しいのでこの感覚を忘れていたが、どうやら「飲まれた」らしい。
がっくりと項垂れるが、すぐ近くに店員さんがいる。
おっさんがぴより~な1号にムキになっている、とは思われたくないが、このままスゴスゴと立ち去るのも癪だったので、声をかけてみる。
あっさりとクレジットを投入してもらいチャレンジするが、1匹も捕まらない。
その様子を見ていた店員さんが、おっさんの不憫さを察してくれたのか、ケースを開けて取りやすいようにぴより~なを山盛りにしてくれた。
正直、1回取り逃した段階で「もういいかな・・・」という気持ちにはなっていたのだが、その優しさを前に「やらない」という選択肢などあるはずもなく、2回戦に挑む。

結果、かなりオーソドックスなぴより~な1匹のキャプチャーに成功する。
ただ、あれだけ盛ってもらって結局1匹という結果に、自分も店員さんも、なんとも言えない苦笑いを浮かべている。
逃げるように八木橋百貨店を後にする。