先日1Fに住んでいるおじさんが給水場で銀杏を洗っており、銀杏に目がない自分はつい声をかけてしまい、どこで拾ってきたのか聞いてしまう。
近所の寺の境内で拾うらしく、住職と知り合いか何かなのかと思ったが、なんの断りもなしに勝手に取るらしい。
「どうせ捨てるもんだから」と半笑いで返されたが、弩級のグレー行為なので、自分で集めることは諦める。
しかしそれをきっかけにそのおじさんと顔を合わせると声をかけられるようになる。
今までは顔を合わせると挨拶するぐらいだったので、一気に距離が縮まったと言っていい。
今日は生の唐辛子を干物を作るカゴに入れて干している。
銀杏の件も含め、食材の下準備をマメに行っている感じであるが、今までそんなところ見たことがなかったので、おじさんの最近のブームなのかもしれない。
あるいは暇なのかもしれない。
「唐辛子とか食べる?」と聞かれ、「最近カレーばっか食っています」と我ながら微妙な返答をすると、「じゃあちょうどいいや」と部屋に入って、ジップロックに入った唐辛子を持ってくる。
「あげるよ」
普通に使えば毎日使っても1ヶ月ぐらい持ちそうな量で、流石に量が多すぎる気はしたが、まあ腐るものでもないんでありがたくいただく。
ところでジップロックにマジックで「AX-52」というコードが書かれている。
「AX-52 唐辛子」とかで検索してみるが、特に何か見つかるわけでもない。
「AX-52」ってなんだろう。