日光グリーンスローモビリティ

日光に旅行に行く。


日光東照宮の参道を歩いていると、小さめのバスが走ってくる。

すれ違いざま、そのバスが10輪になっていて、咄嗟にスマホを構えていたが撮り逃してしまう。

何度目かの遭遇で、ついに撮影に成功する。


日光市/日光グリーンスローモビリティ

日光グリーンスローモビリティという電気自動車らしい。

ベースとなる車両は群馬県桐生市のシンクトゥギャザー社が開発・製造した「eCOM-10」(全長4,995mm・全幅2,000mm・全高2,425mm)。全10輪(5軸)駆動で、1個1個のタイヤが小さいため床が低く(最低地上高150mm)乗り降りしやすいのが特徴で、フル充電(約9時間)で約100キロ走れるという。
観光地・過疎地の新交通として注目を浴びる「グリーンスローモビリティ」 | nippon.com

とのことで、

eCOM-10 | 製品 | 株式会社 シンクトゥギャザー

これのようである。

自分は「何故10輪なのか」という事情が知りたかったのだが、明確な理由は見つけられない。

でもまあ「1個1個のタイヤが小さいため」という記載があるので、小さいタイヤでも重量を支え切るため10輪になっているのだろう。


運行ルートを見ると、寺の周りを割と不可解なルートで回っているが、なぜか駅には寄っていない。

そこらへんの事情はこういうことらしい。

代表的なのが世界遺産エリアの西側に位置する西町地域。日光田母沢(たもざわ)御用邸記念公園や憾満ヶ淵(かんまんがふち、化け地蔵)、日光真光(しんこう)教会、金谷ホテル歴史館といった貴重な文化財が点在している。

「ところが、世界遺産を訪れる観光客の多くは西町地域まで足を延ばさず、そのまま東武日光駅、JR日光駅に移動してしまう。一方で、西町地域は道幅が狭いため路線バスの乗り入れが難しく、交通手段の確保が課題となっていた」
観光地・過疎地の新交通として注目を浴びる「グリーンスローモビリティ」 | nippon.com

ルートに駅が含まれていれば、駅までの移動手段として使われてしまうわけで、なるほど、あえて外す事情があるというところに感心する。