日光に旅行に行く。
旅の楽しみといえばグルメであるが、日光ではその楽しみをあまり感じられない。
準備不足というのもあるが、基本的に日光のグルメ自体に艶がない。
最大の名物が「湯葉」である。
でもまあ、湯葉に関しては絶対食べようと思い、昼食の際に色々店舗を回ったのだが、観光地らしくどこの店も行列ができていて引いてしまう。
最終的には並ばず入れる適当な食堂で湯葉そばを食す。
そこはカレーもそばもラーメンも焼肉定食も食べられるジェネリック食堂であり、味に関してもそんな感じである。
そばのつゆが病院とかドライブインとかのチープな味で、むしろ懐かしい。
さらにはナルトとかほうれん草も入っていて、「ザ・そば」といった趣である。
そこになんの味付けもしていない湯葉が浮かぶ。
うまくもまずくもないそばを補給して、店を出る。
翌日、ホテルのモーニング・ブッフェに味付けされた湯葉があったのだが、まあ湯葉である。
日光には始発で向かったのだが、朝早いせいで店がどこも開いておらず、結局朝食は駅前で売っていた揚げゆばまんじゅうになってしまう。
揚げゆばまんじゅう本舗 日光さかえや|お土産・逸品|日光旅ナビ
この饅頭はすごく美味い。
揚げたてというのもあるとは思うが、皮がパリッしており、そこに湯葉感がある。
味に関してはあんこの甘さ、そしてあしらわれている粗塩が結構強めの塩味をもたらし、湯葉の味はほぼ感じない。
個人的にグルメに関してはここがマックスだった気がする。