不動産屋にて

所用で不動産屋に出向く。

「タフな交渉をしなければならない・・・」と気合を入れて乗り込んだのだが、開始1分ほどであっさりこちらの要求は飲み込まれ、サクッと手続きをして、15分後ぐらいにはあっさり妥結する。

ここ数日のドキドキを返してほしい。


その不動産屋は去年の10月ぐらいに事務所を移転している。

前の事務所には行ったことがあるが、新事務所には今回初めて行く。

新事務所は前より自宅近くになっていて、頻繁に前を通るのだが、旧事務所よりボロくなっている。

旧事務所は新しめのビルの1Fだったのだが、新事務所は木造の平屋である。

「不景気なのかな」と思っていたのだが、今回新事務所の中に入って、そんなことはなかったのだと知る。

外見は明らかな木造であるが、中はそれを生かしたオシャレ空間になっている。

うまく説明できないのだが、劇的ビフォアアフターのアフターの方である。

壁は綺麗に木目が見える白っぽい木材で、書類を置くための棚が一体化している。

机も木製で、パーティションまで木製である。

天井は梁が見えるが、手抜き感はまるでない。

照明も実用的で、明るさも申し分ない。

しかもアロマまで焚いている。


令和にそぐわない偏見に満ちた発言であるが、その会社は100%女性だけで運営しており、だからこその環境だろう。

多分世の男の80%は落ち着かない空間だと思う。