今日は仕事納めの日で、夕方までに今年にやっておくべき仕事はあらかた終わっていたので、それからはデスクの掃除をした。
机の引き出しをさらい、いらないものを選別し捨てる、という作業から始めたのだが、今年の夏に亡くなった自分と同い年の同僚の机の引き出しの奥から、同僚宛の年賀状が大量に出てきた。
正確に数えたわけではないが、300枚はあったのではなかろうか。
年賀状の大半はBtoBの面白みもなんにもない内容だったが、宛先にその同僚の名前が並んでいるのを見て、少し複雑な気分になった。
その同僚は仕事中に脳梗塞で倒れ、そのまま目を覚まさなかった。
自分と同い年であり、喫煙を通じて割と話をしてた人だったので、ショックも深かった。
彼が亡くなってからは空席になっていたが、仕事納めの大掃除の時まで、机がほぼ手付かずだった事にその時気がついた。
会社の年賀状を取り仕切る経理の同僚に「この年賀状どうします?」と聞いてみた。
少し間が空いて「必要ないんじゃない?」と返された。
まあ、引き継ぎとかはちゃんとやってるはずだよな、と思った。
そのあと自分は、彼が座っていた机に入っていた書類を、ほぼ全てゴミ袋に入れた。