ソラマチでの追憶

会社帰り、所用で東京スカイツリーに行く。

道中、「平日の夕方に用事でスカイツリーに向かう」という事実に、「そんなことがあるのか」と思ってしまうが、まあ、生きていればいろんなことがある。

東京スカイツリーでの所要はサクッと済まし、せっかく来たんだから、とソラマチをみて回る。


確認してみたところ、スカイツリーの開業は2012年とのことで、あれがもう10年前ということに震えが止まらない。

ソラマチは10年経過しているとは思えないほど綺麗な空間で、くたびれた感じが全くしない。

入っているテナントもオシャレ感があり、他のショッピングモールではあまり見ない店舗も多い。

実際のところ、程よく人は多くて、カップルや若い人たちが楽しんでいる感じである。

そして夕方という時間帯のせいか、高校生を多く見かける。

カップルもいるし、男同士、女同士のグループもいっぱいいる。

そりゃ学校の近くにこんなところがあれば、吸い寄せられるように来るだろう。


自分は北の辺鄙な田舎の生まれで、高校時代、こんなに輝くプレイスポットなんかなかった。

せいぜいくたびれたダイエーがあったぐらいである。

電車が来るまで、ダイエーのゲーセンで時間を潰すか、本屋で立ち読みするのが自分の放課後であった。


ソラマチを練り歩きながら、「こういう青春時代を過ごしたかったなぁ」とか思って、少しセンチな気分になる。