タワーダンジョン問題

タワーダンジョン|月刊少年シリウス

弐瓶勉が新連載を開始していたらしい。

もうすぐ1巻が出る模様で、Amazonからのセールスで知る。

正直、人形の国と大雪海のカイナでかなり弐瓶勉に対する興味は失われていて、「新作!」と言われてもあまり心が躍っていない自分がいる。

ただ、今作は中世っぽい世界が舞台で、「超巨大建造物」「迷宮探索」など今までっぽい要素はあるが、なかなかの新境地ではあり、興味深くはある。


タワーダンジョン - 弐瓶勉 / 【第1話(1)】餌撒き名人ユーヴァ | コミックDAYS

1話の序盤は試し読みできるので読んでみたのだが、テンポを切り詰めた弐瓶節は炸裂しており、弐瓶勉の作品という感じはすごくする。

そこはやっぱり好きなんでグイグイ読んでしまう。

一方でテイストがあまりにも弐瓶勉なので、どこまでこの新境地が維持できるんだろう、という不安もある。

尿とかエナとか出るぐらいなら良いが、東亜重工が出てきたら引いてしまうと思う。


自分にとっては村上春樹がそうだったのだが、気持ちが途切れてしまっているのに、新刊が出たらなんとなく買ってしまうタイプの作家がいる。

弐瓶勉はそのラインに入っている。

村上春樹は「街とその不確かな壁」で完全に見切りをつけたが、弐瓶勉とはもう少し付き合うつもりなので、結局タワーダンジョンの1巻は購入してしまう。