窓を開ける

なんというかグダグダな1日であった。

気温は25度を超え、急にやってきた夏に狼狽しながら、ついにTシャツで外を出歩く。

そのうち髪の長さが気になってきて、ムンムンする頭に耐え切れずに床屋に行くことを決める。

それで射程圏内の安い床屋を回ったのだが、日曜のせいかどこも2〜3人待ちで、5軒ほど回って結局のところ、家から1番近い普通の床屋で髪を切る。

小1時間床屋を求めて彷徨ったわけであるが、1軒目で待っているのが1番手っ取り早かったかもしれない。


その後、昼から酒を飲んでしまう。

そうでもしないとやり過ごせないほど、今情緒が不安定になっている。

そして飲み切った後、すぐに昼寝をしてしまう。

目覚めて酔いは完璧に覚めていたが、もう夕飯の時間になっていて、何してんだ俺は、という気分になる。


夕飯の支度をしている間、部屋がムンムンしているので、換気のために部屋の窓を開ける。

少しひんやりした外の空気がドッと入ってくる。

そういえばここ半年、換気扇以外で部屋の空気を入れ替えたことがない。

新しい空気。

窓辺で風を受けながら、明日から始まる生活のことを思う。

3月は終わる。

始まりの4月がやってくる。