甥っ子姪っ子攻略

正月に実家に帰る。

今年の年末年始休暇は有給も含めて10連休でそのうち1週間実家に滞在した。

年が明けてから妹一家も実家に合流する。

去年の年始は風邪をひいてしまい、会えずじまいで、甥っ子姪っ子に会ったのは2年ぶりのことになる。

自分の両親は妹とLINEでやりとりしていて、孫の成長を具に追えているが、その輪に参加していない自分はガチで2年越しである。

子供の成長は早い。

見違えるほど大きくなっていて、話の内容もしっかりしており、意思疎通のできるぐらいには成長している。


妹一家は大量の絵本を持参して実家にやってくる。

はたらく車の絵本だったり、爬虫類の図鑑だったり、オーセンティックな童話の絵本だったり、ジャンルを問わず、さまざまな絵本があったが、中でも感心したのは「アンパンマンおしゃべり どうぶつ ずかん │ セガ フェイブ Toysカンパニー公式」である。

大きめのペン型のデバイスが付属していて、それを絵に近づけると「パンダだね〜」とか「しょくぱんま〜ん」など、ペンから対応する音声が出る。

ちょっとしたクイズとかもできる。

QRコードがあるわけでもなく、RFIDとかでやっているんだと思うが、ペンとか本に喋るための機構を全く感じることができず、個人的にかなりのハイテクを感じる。


びっくりしたのはそれだけではなく、弟の子供のあしらいのうまさである。

甥っ子姪っ子は弟にかなり懐いており、姪っ子に至っては「(お風呂で)髪を洗って」とまで言い出し、口から泡を吹いた。

此方自分は全く懐かれず、弟が甥っ子姪っ子たちとキャッキャウフフしている様を遠目で見る始末である。

「この差はなんだ」と、弟を観察する。

弟の立ち振る舞いを見ていると、「子供は飽きっぽい」という生来の性質を熟知していて、それに対する対処がちゃんとできている、ということに気がつく。

子供に食らいつく、というパッシブな対応ではなく、子供が飽きる前に自ら話題をスライドさせる、というアグレッシブな対応をしている。

自分はどうも深掘りしてしまうたちで、会話の途中で結局子供が飽きてしまう。

具体例を1つあげると、透明な綺麗なプラスティックの塊を持ってこられて、「風の力があるんだよ」というくだりがあったのだが、自分は風の能力はどんなものなのか、という方向で話を進めたのだが、弟は言われた途端に「フォォォォォイ」と吹き飛ぶリアクションをとる。

・・・かなうわけがない。

結局のところ、ケーキや本など、物で釣るしかなく、おかげでお年玉含めて3万ほど散財してしまう。

甥っ子姪っ子に懐かれないことがこんなに悔しいものだと気がつかなった。