実家への帰省が終わり、東京へ戻る。
夕方、家を出るときに、母親がサンドイッチを渡してくれる。
ロールパンにレタスとハム、ポテトサラダを挟んだもの。
オーソドックスといえばオードドックスな具材である。
しかしながら、昼間、母親がそのポテトサラダを作るのを見かけている。
ジャガイモを茹で、ゆで卵を作り、一緒に潰し、玉ねぎと混ぜ、塩胡椒とマヨネーズで味付けをした、正真正銘手作りのポテトサラダである。
正直言って、以前の母親からは考えられないぐらいマメになってるんだな、と感心する。
それだけでなく、さらにサンドイッチという形で自分手に渡ってくるとは思っていないので、手の込んだ仕事に胸を打たれる。
帰りの新幹線のなかで食べる。
美味しい。
普段は割と食事に気をつけている方であるが、年末年始はとりあえずそのことを忘れようと思った。
そして、案の定、3食ガツガツ食い、食っては寝る始末で、間食もバンバン行い、甘いお菓子もしこたま食べる。
ひたすら食べた年末年始の最後の〆がこのサンドイッチであり、かなり良い〆である。
