かなり前にこの短編集に収められている「ショッピングモール」を立ち読みした。
深く突き刺さった作品なのだが、雑誌を買うという行為をそれ以前に捨てていたので、その時は買わずにいたのだが、しばらくして買わなかったことに後悔した。
検索したら、読んだのは5年ほど前の話のようである。
ウシジマくんの真鍋昌平、モーニング初登場 - コミックナタリー
今読んでもこの話は「クル」。
自分は北のほうの田舎出身であるが、そういった突き抜けた田舎とはまた違った、都会近郊の田舎、具体的には千葉や埼玉の閉塞感がよく出ている。
その気になれば東京に行けなくもないが、地元で事足りてしまう。
真鍋昌平のドライな語り口も相まって、その行き止まり感がクルったらない。
そのほかの話も良いのだが、ショッピングモールを再読できたのが本当に良かった。