親から仕送りが届く。
祖母が生きていた頃は、手作りの料理がデカいタッパーで届いていて、食い切れずに捨てざるを得ないこともあった。
まずいとか少食というわけではなく、それぐらい量が多い。
あまりに勿体無いので正直に現状を伝え、「量を控えて」とお願いしたら、以来スーパーで売っている保存の効く既製品しか届かなくなる。
はっきり言えば行き過ぎた対応であるが、まあ、無駄になるよりはよい。
母もその伝統を踏まえ、割と既製品が送られてくる。
しかしながら、自分は甘いものが度が外れて好きである、ということを母が認識してから、地元の和菓子屋の詰め合わせが届くようになる。
それも、ちょっとしたオフィスに届くお中元ぐらいの量である。
幸い、冷凍してもそこまでうまさが毀損しないお菓子なので、冷凍庫を片付けてお菓子を押し込む。
血は争えない。