日光に旅行に行く。
今回の旅行の目的は「東武ワールドスクエアに行く」ということであったが、土地勘がなく、ホテルを東武日光駅近くで予約してしまう。
東武ワールドスクエアは鬼怒川の方にあり、日光から行こうとすると下今市駅まで出て乗り換え、という行程が必要になる。
普通にその行程で行けばいい話であるが、ホテルのモーニングブッフェで少し食べすぎたのと、「ワールドスクエアに行く」以外に予定を立てていないので暇を持て余しそう(のちに間違いであったと思い知ることになる)、という理由で、歩いていくことにする。
道中、かなりの峠道で、マップの経路通りに進んでいると歩道がなくなり、かなりヒヤヒヤしながら歩く。
幸い交通量が少なく、事故なくたどり着くことができたが、歩道がない道路をサジェストするのはやめてくれないかな、とは思う。
まあそれは良いとして、峠道だけあって、ここまで深い自然を見たのは久しぶりである。
山道があったと思えば、川沿いになり、集落があり、畑や田圃が広がり、と、全く飽きることがない。
途中川下りの船を見かけるが、こういうアクティビティーが行われる程度に自然が満喫できる。
しばらく歩くと、幹線道路に出る。
幹線道路で真っ先にエンカウントしたのは「鬼怒川ウェスタン村跡地」である。
真昼だというのに結構不気味で、なんなんだろうと思ったのだが、うっすらと「ウェスタン村」という施設があったことを思い出す。
おそらくCMを見ていたんだと思う。
今このCMを見るとめちゃくちゃ面白そうであり、いってみたかったが、残念ながら現在は廃墟として有名だそうである。
そこには西部開拓時代のアメリカがあった。ウェスタン村廃墟(栃木県日光市) : カラパイア
幹線道路のロードサイドは、屋内型のアトラクション施設が多い印象である。
迷路やトリックアートなどの施設があり、さらには幹線道路からほどないところに日光江戸村があり、歓楽に事欠かない。
夏休み最後の駆け込みなのか、平日だというのに各施設、そこそこ人がいた模様である。
特に「おさるランド a.k.a 日光さる軍団」に関してはお子様の声が聞こえ、自分もちょっと見たかったが、流石にワールドスクエアの時間がなくなりそうなので、諦める。
途中「日光醤油の豆乳きなこソフト」なるのぼりを見かける。
醤油とか漬物の店舗であるが、変わり種ソフトクリームも提供しているらしい。
この日は炎天下で、直前に麦茶をがぶ飲みしており、腹はタプンタプンな感じではあったが、変わり種ソフトクリームの魅力には抗えない。
それにコンビニに寄ったぐらいで、ほとんど休憩をとっておらず、少しぐらい涼を取るべきだろうと思い、食べることにする。
黒い部分は黒蜜とかではなく、ガチの醤油である。
作っているところ見ていたが、コーンに盛られたソフトに醤油差しで液を「さっ、さっ」とかけているところを見る。
粘度の違いでみたらしのタレとかではないことがわかる。
それで「マジ醤油じゃん・・・。でもまあ、塩分補給も大事だし」と覚悟が決まる。
一口食すと、確かに醤油の風味はする。
しかしながら、きな粉とか豆乳の味が優って風味はすぐに消える。
醤油がかかっている部分は初っ端のアクセントとして機能しているが、基本的には「豆乳きなこソフト」である。
ソフトクリーム味の豆乳を飲んだことはあるが、豆乳のソフトクリームは初めて食べたと思う。
これは相当美味い。
牛乳とは違い、脂肪分の感じが全くしないので、さっぱりしている。
豆乳は割と飲んでいた時期があったが、これを食べて「豆乳は植物性のものなんだ」と改めて感じた気がする。
醤油も豆乳もきなこも全部大豆で、いっそのことコーンも大豆にしたらいいのに、と無責任に思う。