暫定駄作の行方

今期見ていたアニメが軒並み終わり、新作が始まるまでの谷間の時期の今、久しぶりに過去作を見ている。

自分は具にアニメ事情を追っているわけではないので、特に見たい作品というものがなく、プライムビデオのおすすめに上がった作品から気になったものを適当に見ている。

それで見始めた2年ほど前の某作品であるが、アニメとしても物語としてもかなりクオリティが低い。

なんとかアニメ学院の卒業制作と言われても、鵜呑みにできる出来である。

動きもしょぼくてアクションに全く納得感がないし、口パクすら省略されているところまである。

話も杜撰で、登場人物の感情の流れに一貫性がなくて誰にも共感できず、主人公をたてるためだけの物語展開が続き、因果が乱れ切っている。

確認してみたところなろう発祥で、なろう系に抱くネガティブな印象をそのまま具現化したような出来である。

ただそういう作品はこれまでもたくさん通り過ぎてきたが、声優が押し並べて下手、というパターンは今回が初めてかもしれない。

主要人物全員が明らかに実力が足りていなく、場面の状況と演技がことごとくズレている。

マジな話、モブとかゲストキャラにちゃんとした声優が配置されている感じである。

この某作品については逆に、こんなグダグダな話でどこに着地しようとしているのか、声優と演じるキャラクターとのギャップはどこまで埋まらないのか、などに興味がわいて視聴を続けようと思っている。