普段は割引デーの1日と14日ごとに映画を観に行っているが、ポイントが溜まり、1本無料で見られる状況にあり、個人的にDCファンなので、割引デーを待たずに公開直後のジョーカーを見にいく。
ダークで重苦しいストーリーは、まさに自分が求めているDC映画そのものであった。
今までDCの映画は数々リリースされてきたが、DCコミックの映画化という意味では今までで最も遠いアプローチをしていると思うが、今までの映画の中で一番DCコミックの雰囲気を再現している。
今までのジョーカーはダークナイトを筆頭に、常人には理解できない狂人という描かれ方であったが、この作品のジョーカーは狂人であることは間違いないのだが、理解できないことは何も無い。
称賛への渇望、世間への怒り、現実からの逃避願望など、誰もが抱いている感情でジョーカーになる過程が描かれる。
見ている最中で、そんなわけあるか! と突っ込みたくなるような展開も、錯綜している語り口も、全てジョーカーを描くために必要な「ソツ」であることがわかる。
物語はどこを切ってもネタバレになりそうだが、バットマンを多少なりとも知っていれば、そうきたか! と感心するようなエピソードがある。
『ジョーカー』最新作、あることに関して「ファンは怒るだろう」と監督が告白 - フロントロウ | グローカルなメディア
「ファンは怒るだろう」というのは、そのことだと思うが、逆に自分はどこに着地するのかワクワクしたし、10点満点の着地で非常に良かった。
しかし、一言苦言を呈したいが、ワーナーは宣伝が下手すぎる。
劇団ひとり&新川優愛アカデミー賞確実視の『ジョーカー』に“独自の賞”を命名!公開直前イベント開催!
こういうのは絶対に違う。