毎月1日は映画の割引デーで、今月は金曜日であり、上映作品の切り替えのタイミングに重なり、本来観たかった「ジョン・ウィック:パラベラム」は、前日に上映終了になる。
そんな状況の中、プログラムを眺めて、なんとなくジェミニマンをチョイスする。
はっきり言えば、観たいとも観たくないとも思わない映画ではあるが、他がほぼ観たくない作品だったので、観ることにする。
期待値がそこそこ低い状態で観たために、それなりに楽しめたとは思うが、なんらかの熱量を持って感想を話すような映画ではない。
アクションはまあ面白い。
バトルシーンは、MCU以降のアクションという感じで、カメラワークもフレッシュさを感じる。
特筆すべきはバイクチェイスで、シチュエーションとしてはベタだが、「バイクチェイスにもまだまだ可能性があったんだな」と感じさせてくれる。
その一方、話は雑で、売りであるはずの老いたウィル・スミス vs ヤング ウィル・スミスの対決は、和解を前提としたような話運びで、和解のカタルシスがまったくない。
和解しても、「だろうな」という感じ。
組織や人間の関係性もよくわからず、重要な人物が特に理由もなく、あっさり退場する。
因果律の乱れが最後まで続き、アクションを見せるための映画で物語とかどうでもいいんだろうな、という気がする。
正調のB級アクションを観たなぁ、という感じ。