ハッキリ言うと今までジョン・ウィックシリーズは1度も観たことないのだが、自分の大好物であるアクション映画の超大作であるというのと、真田広之が出るという部分に魅かれて観に行くことにする。
観に行くと決めたのは結構前であり、過去作はプライムビデオで提供されているので予習することもできたのだが、なんとなくめんどくさくてみていない。
でもまあ、MCUにキャプテン・マーベルから入門したことに比べれば誤差みたいなものだろう、と思い、ためらうことなくジョン・ウィックの4作目から入る。
映画の上映前にこれまでのシリーズのダイジェストがちょろっと流れたのだが、それを本気でありがたがったのは自分ぐらいだろう。
評判に違わず、ものすごいアクションの釣瓶打ちで大層満悦する。
今まで見たことのないアクション、演出がこれでもかと盛り込まれており、およそ3時間が文字通りアッという間に終わる。
バードビューの室内戦、ヌンチャクの見たことない使い方など、フレッシュこの上ない。
還暦近いはずのキアヌ・リーブスがCGやワイヤーに頼らず、本当にアクションをやっている感じが伝わってきて、男として「スゲェ・・・」という感想しか出ない。
逆に言えば、キレは昨今のアクション映画と比べるとないのだが、説得力は桁違いにある。
キレの部分はドニー・ウェンや真田広之が担っていたが、真田広之のアクションはもうちょっと欲しかったとは思う。
そして評判だったドニー・ウェンはマジですごい。
演技、雰囲気、アクション、全てかっこいい。
話に関しては、ガバガバな部分はありつつも、「コンセクエンス」というタイトルに違いない物語になっている。
ガバガバの主な部分はジョン・ウィックの不死身性にあり、それを延々と見せられた上であの物語の結末はちょっと納得できない感じはある。
しかしその結末を経て、もやもやしていた部分がポストクレジットのシーンで解消されるのを見ると、「ああ、いい映画観たな」となる。
なんとなく綺麗にまとまったとは思う。
過去作にも俄然興味が湧いたし、現在スピンオフが絶賛配信中なので、観てみたいと思う。