ブラック・ウィドウを観る

ブラック・ウィドウ|映画|マーベル公式

観にいった理由はいうまでもなくMCUの新作だからである。

この作品はDisney+と劇場の同時公開となっていて、それに反発した一部の劇場が公開を控えている。

そのとばっちりで割と遠くの劇場に行くハメになったが、その劇場ではIMAXでの上映があり、いっその事それで観ることにする。

IMAXということで席数も多いのだが、びっちり埋まっており、自分が確認した限り空席がない。

公開後初の週末ということもあるのだろうが、こんなに人が入っている劇場を見たのは初めてである。


感想は「自分はイマイチかな・・・」といったところである。

この物語の最大の焦点である「アベンジャーズ/エンドゲーム」のナターシャの行動の理由がこの作品で十分語られているとは思えない。

家族の話と、ドレイコフの娘に対する贖罪の話がごっちゃになっており、どちらもエンドゲームでの行動にシームレスにつながっておらず、すっきりしない。

ナターシャの過去に関しても、レッドルームに関しても、タスクマスターに関しても、全てが生煮えのように感じる。

物語的に良かった点はもちろんあり、エレーナとレッドガーディアンがキャラ立ちしていてすこぶる良い。

この2人に関してはいずれまた観たい。


アクションシーンはスケールも大きく、見所もたっぷりあるが、やっぱりどこか生煮えである。

バトルはナターシャ&エレーナとタスクマスターが軸であるべきだと思うが、思いのほか直接対決が少ない。

というか全体的にキャラクターごとの見せ場が散っていて、良さが伝わってこない。

またレッドガーディアンは人間離れした能力を見せるのだが、バトル自体は良いところがなく、強さの基準がよくわからない。

それとおそらくIMAXで観たせいかもしれないが、みてからに合成とわかる映像が散見する。

特にクライマックスは割とCG感がある。


とってつけたように褒めるが、タイトルロールはすごく良かった。

そして期待した分、正直物足りなかったが、エレーナが良いキャラなんでそれで良しとしよう。