DCユニバースのロードマップ発表

ジェームス・ガン&ピーター・サフラン率いるDCフィルムズの今後のロードマップが発表される。

【全訳】新DCユニバース第1章『Gods and Monsters』大発表 ─ DCがリセット、新作10タイトルと注目ポイント解説 | THE RIVER

一番詳しく取り上げられているのは上記記事で、下記公式動画の発言を翻訳してくれている。(みたいだが動画の内容まで確認しているわけではないので、記事を信用して丸呑みする)


上記記事を読んで思ったのは、「馴染みがないのが多いな」、「チームもの多いな」、「コミックス原作が結構あるな」というところである。

馴染みがないというのは「ジ・オーソリティー(ワイルドストーム)」や「ブースターゴールド」など、存在は知っていたけどコミックスでは読んだことがない作品がある。

ワイルドストームは活動を停止したヴィレッジブックスから画集としては出ているようであるが、コミックスとしては翻訳されていない。

ブースターゴールドに関してはアメリカで人気があるというのは知っているが、こちらも単独誌が翻訳されていない。

さりとて、MCUだってそんな状況なのだし、自分が少しDCに入れ込んでいるというだけで、馴染みがないと切り捨てるのは良くないだろう。

チームに関しては、「クリーチャー・コマンドー」「ウォラー」「ジ・オーソリティー」など3分の1が該当する。

「ザ・スーサイド・スクワッド」を作ったジェームス・ガンの趣味が反映されているのだろう。

コミック原作に関しては、「ブレイブ&ボールド」「スーパーガール:ウーマン・オブ・トゥモロー」などがあり、コミックスで評判のものをそのまま作品にする、というのはいい戦略だと思う。

できれば「スワンプシング」も雰囲気がかなり良かったアラン・ムーア原作準拠でやって欲しいところである。


全体的に見て、思っていたほどガチガチのユニバースにはならないのかな、という気がする。

MCUの現状の問題である、作品同士のつながりが強すぎて、事前の作品を見ないとその作品が楽しめない、という状況にはならない感じがある。

「TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ」「ゲーム・オブ・スローンズ」など、他の作品を引き合いに出して、いろんなバリエーションをアピールしている。

個々の作品に力を入れる姿勢が見えるのは良い。


ヘンリー・カヴィルの件などで、ジェームス・ガンの大鉈に少し訝しんでいたわけであるが、下記記事の発言を読んで背景がなんとなくわかった気がする。

「おそらく皆さん全員が知っていると思いますが、DCの歴史は非常に混乱したものです。アローバースがあり、DCEUがある。そしてDCEUはある時にジョス・ウェドンの『ジャスティス・リーグ』が原因で割れ、ある時には“スナイダー・バース”になった。『スーパーマン&ロイス』があったし、“リーヴス・バース”もある。すごく多くの異なることがあります。私たちにしても、ユニバースにやってきて『スーサイド・スクワッド』をやり、それが『ピースメイカー』になり、突然、実現しなかったバットマイトもリアルになった。誰もコアの部分を気にしていなかった。良い顔をしたクリエイターに良くして、プラットフォームを与えていた」
【まとめ】ジェームズ・ガンが語った「これからのDCU」、“MCUの二番煎じ”ではない!どの俳優が続投で誰が卒業? (1/4) - フロントロウ -海外セレブ&海外カルチャー情報を発信

口は悪いが、状況はすごく正しく理解できているのだと思う。

ただ、自分はいろんなユニバースが並立しても良かったと思っているし、いざとなったらフラッシュが走り回ればいいと思っていたので、ここまでやらなくても良かったのではないか、という思いは今もある。


さて、自分的な目下の問題はHBOのドラマシリーズである。

現状のままだと、日本ではU-NEXTで配信されることになるだろうが、ちょっと今のストリーミングの契約状況だと、+U-NEXTは結構きつい。

DCUが本格始動する前にU-NEXTの値下げか、HBO MAXの日本立ち上げ(価格にもよる)がない限り、おそらく見られないと思う。

とはいえ、DCUには期待したい。