鴨川に行く #1

ここ最近の3連休は遠出をしているのだが、今回は鴨川に行く。

見たいものも食べたいものも特になかったのだが、勝浦と白浜に過去行っていて、その間にある代表的な観光地である鴨川が抜けていることが以前より気になった、というのが行った理由である。

まあ鴨川といえばシーワールドであり、真っ先に検討したのだが、「シャチを見る」以外の何かがありそうになく、おっさんのひとり旅でそれに3300円払うのはちょっと違う気がしてしまい、候補から外す。

多分行けば楽しいのだと思うが、またの機会でいいだろう。

そんなありきたりな観光に背を向ける俺かっこいい。


鴨川へは東京駅から出る高速バスに乗る。

出発は日曜日の朝で、早い時間だというのに結構乗客がいる。

大体が老若のカップルであるか、女性の2人連れで、ソロおっさんは自分ぐらいであった。

おそらく皆シーワールド目当てであると思うが、思いの外人気がある。


バスはアクアラインを通り、木更津を経由して、奥房総を突っ切って鴨川に向かう。

木更津・奥房総は先日行ったばかりで、見覚えのある光景が車窓から見えて、朝からカーテンコール感を味わう。

特に久留里は先日歩いた道をそのまま通り、バイクでツーリングしている人たちの気分がわかってよかった。

先日行った際には久留里に生煮えの感想を抱いたわけであるが、久留里を過ぎて、奥深い自然の中を走っているうちになかなかの渓谷を何度も見かけ、橋を渡る際に、船に乗って渓流釣りをしている人を見かけて、奥房総の本当の楽しみ方をようやく実感できる。

これは楽しいだろうが、簡単にできるようなことではないので、自分には奥房総はまだ早いということも悟る。


バスは安房鴨川駅前に到着する。

自分はそこで降りたが、次の停車場がシーワールド前で、ほとんどの乗客がバスに残ったので、やはり大抵の客の目的はシーワールドのようである。

さて、自分は鴨川で「海を見に行こう」というのと、「イオン鴨川店に行こう」ということだけ決めていたが、早速目の前にイオンがある。

バスが到着したのが9時半ぐらいで、オープンしていないかと思ったが、様子を伺うとすでに開店しているっぽい。

トイレにも行きたかったので、早速入ることにする。


イオン鴨川店はかなりジャスコ感のある店舗である。

テナントがほぼなく(DAISOぐらい)、フードコートもない。

衣料品、日用品、本、おもちゃ、全部イオンの自前である。

特筆すべきは4Fボーリング場が併設されていて、この規模のイオンでボーリング場は初めて見る。

1Fはスーパーになっていて、品揃えを見て回ったのだが、まあ、他のイオンとほとんど変わらない。

鴨川というロケーションから言えば不可解なほど魚介類のコーナーが小さいし、地場の魚介がほぼないことに疑問を感じるが、その疑問はすぐに解決する。

1Fにわかしお市場という売り場が併設されており、地場の野菜や魚介はそこで一手に販売されている。

レジがイオンとは別になっており、テナントなんだろうが、この売り場にイオンはちゃんと気を使うのだな、ということを思う。

そういえば以前銚子のイオンに行った際に、やはり同じように地場のものを扱う店舗、イオンのスーパーと分かれていたので、外房のイオンの標準的な構成なのかもしれない。


帰りに買うものを物色してから、海に向かうことにする。