
3連休の恒例になっている遠足であるが、今回はマザー牧場に行ってみた。
先日、地球の歩き方 千葉版を購入して、つらつらみているうちにマザー牧場のページを見かけ、気になりすぎて行ってしまったという感じである。
現在はどうか知らないが、テレビを見ていた頃にマザー牧場のCMは頻繁に見ており、存在は知っている。
ただ、実際にはどんな場所かはわからない。
地球の歩き方でエンカウントした際にはいつになるかはわからないが、いつか行く、と決めてそれ以上情報は入れないでマザー牧場にのぞむ。
マザー牧場はかなり山奥にある。
遠足の際はウォーキングがてら、最寄駅から現地まで歩いていくのが常であるが、もうそんなことができそうにないぐらい山奥である。
実際、標高が300mぐらいのところに存在している。
最寄は佐貫町駅ということになるが、その前の駅である君津駅から直通バスが出ている。
君津駅は総武本線快速の終点になっており、乗り換えて佐貫町駅に行くより君津駅でバスに乗った方が手っ取り早い。
歩かないと決めた時点で、君津駅からバスで行くことにする。
マザー牧場に行く前にちょっと心配だったのが、「ぼっちマザー牧場ってどうなんだろう・・・」という部分である。
きっと家族連れが多いだろうし、幼い子供もいそうなんで不審者に思われないだろうか、という心配があったのだが、バス停に着くと、ぼっちのおっさんや女性が普通にいて、胸を撫で下ろす。
というか、むしろ家族連れがおらず、カップルか同姓のグループかぼっちしかいない。
「ひょっとして家族連れってあんまいないの?」とその時には思ったが、のちに「家族連れはマイカーで来る」ということがわかる。
結局のところマザー牧場は家族連れで溢れかえっていた。
朝1のバスに乗ってマザー牧場に向かうが、マジで歩きを選択しなくて良かった思うぐらいの峠道を進む。
車幅も狭く、中央線が引かれていないところもある。
そこそこウネった鬱蒼とした峠を登っていくと、やがて開けて海や工業地帯が眼前に広がる。
程なくマザー牧場に到着するのだが、ここの景色が開ける瞬間はかなり良い。
バスは駅とマザー牧場以外には止まらないので、峠を登っている途中から、マザー牧場に関するアナウンスが流れ出す。
そのアナウンスで、マザーファームツアーDXなるものを知る。
すぐさまネットで調べたが、
マザーファームツアーDXの参加者しか入れない広大な専用エリアを乗り物に乗ってガイドと一緒に巡る、牧場まるごと体験型アトラクションです!
とのことである。
追加料金は必要になるが、せっかくここまで来たんだし、ツアーDXには参加することにする。
峠を登り切ったところで、「あ、マザー牧場だ」と1発でわからされる光景が広がる。
広大な敷地に牛が横たわっていて、遠くには赤い屋根で白い建物やサイロが見える。
一気に牧場感のある景色になって、気分は一気に盛り上がる。
バスは入り口のチケット売り場の前で止まり、そのままチケットを購入する流れになる。
念の為、現金は用意していたが、普通に電子決済が使える。
3000円ほど払って、入場料とDXツアーのセットを購入する。
ただ、ここからちょっと不可解な感じになるのだが、そのチケット売り場で買えるのは入場チケットと「DXツアー予約券」で、その券を持って、別の場所にあるDXツアー受付で予約をしなければならない、というところである。
DXツアー受付はチケット売り場から歩いて10分ぐらいのところにある、ということで、単純に言えば2度手間である。
まあワンストップのシステムを導入できない何かがあるのかもしれないが、ここは改善した方がいいんではないかと思う。
DXツアーの予約を取るために受付に向かうことにする。
自分が9時半ぐらいに入場チケットを買った時点で、すでに10時のツアーが埋まっており、最速は11時とのことである。
これは結構急がないと、12時に回されるんじゃないかとヒヤヒヤしたが、ここでまさかの方向音痴が発動してしまう。
DXツアーの受付はマップの下の方にある、「まきばエリア」にあるのだが、全く逆方向に進み、「ひつじの牧場」のあたりをうろついていた。
場内の案内板を見てもよくわからずに、従業員に聞きながら、受付に向かう。




しかしまあ、受付に向かう道すがら、羊や馬を見られたし、一面の菜の花みたいな光景も見られて良かった。
菜の花はまだこれからが盛りだと思うので、最盛期は相当綺麗な景色になると思う。

標高が高いだけあって、景色はかなり良い。
はしゃいだどこかの親子が「ヤッホー」とか叫んでいたが、気持ちはわかる。
なんとか10時ぐらいに受付に辿り着き、予約をする。
自分の前の親子が12時の回になっていたので、「ああ、やっぱりか・・・」と思っていたのだが、11時の回が1口だけ空いていたらしく、ぼっちの自分はギリギリ滑り込むことができる。
11時の回にこだわる理由は特になかったのだが、なんとなく安堵してしまう。
DXツアーが始まるまで場内を回ることにする。