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映画『search/#サーチ2』 オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ

今回も特に観たい映画がなく、仕事終わりに手っ取り早く観られるサーチ2を観ることにする。

自分は前作を観ていないが、全編PC上の画面で構成されているということは知っており、興味は持っていた。

続編の今作も同じ試みのようなので、割と前のめりではある。


「全編PC上の画面」がどういうことなのかが一番気になっていたわけであるが、まあ確かにその通りではある。

ただ、主人公の顔や部屋の様子を画面に映すためにFace Timeのウィンドウが映画の尺の大部分で表示されており、ちょっと無理があるように感じる。

アメリカのティーンが実際どういう生活を送っているのか知らないのでなんとも言えないし、実際にそんな使い方をしているのかもしれないが、通話していない時もセルフィーのウィンドウを表示したままにするんだろうか。

それに単一のPCのスクリーン内で展開する話だと思っていたのだが、iPhoneだったり他人のPCの画面とかも映っていて、ちょっとアイディア的にぼやけている気はする。

「全編PC上の画面で展開する」という構成主体の映画なので、そこはカッチリしてほしかった。


物語的には「だいぶ無理があるな」という感じである。

物語内で起こる事件の推移自体は面白いと思う。

何度も面白いツイストが起こるし、展開も顛末も現代的で良い。

ただ、物語を推進するためにだいぶ無理な展開が起こる。

特にハッキングやソーシャルハッキングの部分は首を傾げざるを得ない。

主人公の人柄に関しても、「積極的なティーンだから」ではちょっと片付けられないほど目に余る行動をする。

なんというか、製作者が事態を悪化させるために主人公にそういう行動を取らせている感じがする。


映画的にちょっと無理な部分はあるにしても、最後のピンチを脱するところでデジタル機器のハッとする使い方をしたりとか、事件の顛末自体は面白かったりで、自分は結構楽しめた。