映画『イコライザー THE FINAL』 オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ
このブログでかねてより言及してきたが、高まっているイコライザー熱の当然の帰結として、観に行くことにする。
自分はイコライザーをアクション映画として観にいったのだが、どちらかというとドラマであった。
イコライザーの過去作ほどアクションシーンはない。
アクションシーン自体に関しては、マッコールさんの無双ぶり、執拗な暴力などは観られるのだが、分量的に作品全体の10分の1ぐらいに感じる。
大きなアクションシーンは開幕・中盤・終盤と3つほどしかなく、さらにはマッコールさんの売りは最速なので、アクションシーンが比較的短い。
アクションシーンの間はひたすらジリジリさせられる。
悪党が殺されるカタルシスに向けて話を積み上げている感じはあるのだが、それが長すぎて不発に終わっている。
少し残念である。
タイトルの「THE FINAL」を真に受けるなら、今作はマッコールさんの人生のある種の到達に関して描かれており、そこに辿り着くまでのドラマが主だった話と言える。
しかしながら、英語版のタイトルは単なる「イコライザー3」で、話としてはこの先があっても全然変ではない。
そしてこれで終わるということであれば、マッコールさんの到達までに至る話はかなりガバガバであると言わざるを得ない。
アクション映画であれば目をつぶれる部分も、ドラマとして描くのであれば、やはりマッコールさんのやったこと(主に殺し)とその後の周りのリアクションには無理がある。
アクションシーンは流石に面白かったのだが、いかんせん分量が少なすぎる。
ドラマとして描くのなら、もうちょっとリアリティーが欲しい。
自分にとってはどっちつかずの凡作という印象である。