佐原に行く #1

最近3連休は遠足に出掛けているのだが、夏休みを分散してとっている関係で、今月は毎週3連休という状態である。

そんなわけで、昨日、ちょっと遠出をして佐原に行く。

佐原は「北総の小江戸」と呼ばれていて、川越の代替旅行先として有名だそうである。

代替旅行先というと聞こえが悪いが、川越が人いっぱいなので、こちらは穴場という感じらしい。

自分は最近銚子の動画やら記事なんかを頻繁に嗜んでいるので、その兼ね合いで銚子からほどないところにある佐原をGoogleが勧めてきたのだと思う。

面白そうなんで行ってみることにする。


佐原が穴場である理由は、行こうと計画を立てた段階ですぐにわかる。

アクセスがあまり良くない。

とりあえず成田に向かい、そこから佐原に向かうことになるのだが、その成田線が昼間1時間に1本ぐらいしか走っていない。

時刻表 成田駅 成田線:JR東日本

高速バスとかも調べたが、いい感じの時間帯で走っているバスがなく、路面バスもない。

結構綿密に計画を立てる必要がある。

成田は空港がある兼ね合いで簡単に、それもいろんな方法で行くことができるのだが、そこから先が結構面倒くさい、という感じである。

結局自分は京成線の朝一の快速特急で成田に向かい、そこからうまく乗り継いで佐原に行く。

案外ストレスなくたどり着けた。

帰りもそうだったのだが、JR同士で乗り継ぐよりはJRと京成で乗り継ぐ方が良い感じであった。


佐原駅に降り立って、まず見えるのは相当整備された街並みである。

道は広く、区画もビッチリしていて、絵に描いたような綺麗な街並みであった。

日光に近い整備具合であるが、日光は建物が完全に観光地仕様になっているの対して、佐原は民家の方が多く、生活感が感じられる。

観光地ではあるが、きちんと生活するための街並みになっていて、そこは良い印象である。

佐原1番の見どころである川岸通りに行くまで、しばらく街を散策していたのだが、立ち並ぶ家が昔の佇まいであり、蔵まであり、街並みに昔の風情が残っている。

のちに街ぐるみで街並みを残すための努力をしていることは知るが、それでも現代の生活を営む中でここまでの風情が残ってるのは面白い。


そして川岸通りに辿り着く。

懐かしい歴史の町並み探訪:Vol.1 佐原(千葉県) - TONTON club

謂れに関しては上記ページが詳しい。

とりあえず佐原は地図で有名な伊能忠敬のお膝元で、伊能忠敬はなかなかの豪商だったそうである。

街の中を流れる川に商船が集まる水運の街で、かなり景気が良かったようである。

昭和40年ぐらいからはトラックに主役の座を譲るが、その後街並みを維持することで、今は観光の街として栄えている。

流石に人工感は感じる街並みであるが、この通りには店舗だけでなく、普通に景観を合わせた民家も並んでいて、本当に生活があるんだとわかる。

写真は載せないが、そういった景観に抗うような現代的な家もあったりして、逆にグッとくる。

全く海が近いわけでもないこの土地に千葉商船なる会社のビルが建っている。

「演出なのかな」とすら思い、調べてみると、千葉商船という会社は実在しているようである。

千葉商船株式会社:トップページ

失礼な言い草ではあるが、ここで何をやっているんだろう。

ただ、Googleに「千葉商船」と入力した際に「佐原」が第2検索ワードとしてサジェストされているんでみんな気になっているのかもしれない。

いかだ焼本舗正上 | 千葉県香取市の佃煮屋/創業寛政12年/味を造って200年

佐原では正上醤油店なる醸造所があるようである。

銚子もそうであるが、北総は醤油の醸造に適した土地とのことである。

ここで作られた醤油は川を渡って江戸で売られたそうである。

今は佃煮なども売っていて、また弁当も売っている。

実は朝から朝食の機会を伺っていたのだが、この時まで食べることができていなかった。

弁当を食べることにする。