飛行機を見るという趣味

ウマ娘のライブを観るために名古屋に行く。


空港内を散策しているうちに展望デッキに行き当たる。

自分は過去2回しか飛行機に乗ったことがなく、空港に行く用事とかも全くなかったので、そこそこ長い人生の中で空港に来たのはこれで3度目である。

なので空港に関する知識は乏しいのだが、それでもなんとなく概念として、滑走路が見られる展望デッキが空港にはあるということは知っている。

しかし実際に来たのは初めてである。


展望デッキは本当に滑走路を見るだけの施設である。

何か屋台が出ていたり、ショーが行われているわけでもなく、純粋に歩き回って「滑走路を見る」以外にやることがない。

それでも人は結構いる。

大砲みたいなレンズをひけらかす(個人的感想)人たちに関してはなんとなくいる理由はわかるのだが、アベックだったり子供連れだったりも結構いて、展望デッキが行楽として成立していることが自分的には結構意外である。

またカメラを構えた人たちの体感半分ぐらいが女性であったことも意外である。

まあアンコンシャス・バイアスそのものなんだろうが、思ってしまったんだからしょうがない。

引き合いに出す必要はないが、カメラを持った人たちはいろんなところに陣構えていて、1か所に集まって同じようなアングルから狙う撮り鉄よりは遥かに健全だな、とは思ってしまう。


デッキを歩いているうちに、飛行機が到着する。

緑色の綺麗な機体がゆっくりと滑走路に着地し、搭乗口のところまでやってくる様をなんとなくぼんやり見る。

あまりにもぼんやり過ぎて、何分ぐらいそうしていたのかはわからないし、見ている時にはなんの感慨も湧いていない。

ただ、近づくたびにレシプロの双発の飛行機だと気づき、「今もこういう旅客機あるんだな」というところに感心してしまう。

確かに飛行機の機体とかに詳しくなれば、この光景を見るのは楽しいのかもしれない。


国際空港だけあって、海外の飛行機もある。

海外の飛行機はカラフルでとても良い。

もっといろんなデザインの飛行機を見られたら、確かに楽しいのかもしれない。


そして、そろそろ開幕の時間が近づき、会場に向かおうとする直前に、飛行機が離陸しようと動き出す。

どうせなら飛び立つところを見ようと思って、固唾を飲んで見守っていたのだが、かなり焦らされる。

今か今かと待って、ようやくテイクオフする。

移動時間の関係で展望デッキの出入口付近で見物していたのだが、

飛行機が滑走路まで移動する誘導路まではわずか50m程度と飛行機を間近でみることができます。
スカイデッキ - サービス施設 | 中部国際空港 セントレア

とのことで、本来であればもっと迫力のある光景が見れて楽しいのかもしれない。


そこまで感慨がなかった割には割と長い時間展望デッキに滞在していた。

デザインを見る、機体を見る、など展望デッキの楽しみの一端は案外つかめた気がする。

おそらく成田空港の展望デッキとかはもっと面白いのかもしれない。